●公開天文施設かくあるべし!
先日、岐阜県西濃地方では最大級の規模をもつ公開天文台の昼間公開を見てきました。
幸い、お天気も良く、またお客さんも適度な数でした。
その天文台の担当者は昔から良く知っている人で、天文知識も経験も豊富で、天文教育に大変に熱心な人です。
大口径の望遠鏡を操作し、解説をするその人の姿を久しぶりに見ましたが、ときにユーモアを交えながら、わかりやすく参加者の親身になった説明は以前と変わらず、このところ、駆け出しのアマチュアのレベルにも達しない公開天文台をいくつか見てきた身にとっては、非常に満足の行く公開で、久々に「公開天文台の本当の姿というのはこういうものなのだなあ」と感じ入りました。
下火になってきたとはいえ、わが国には公開天文施設は無数と言えるほど存在します。
しかし、その多くは、大口径の機材を揃えている割にはただ惰性で月や惑星を覗かせているだけで、職員の天文知識も観測経験も劣悪な施設が、残念ながら少なくありません。
税金を投入し、理科教育の一環を担っているはずの天文施設の多くがこうした状況にあるのは、文教関係予算の削減や行政トップの無理解もありますが、それでも運営に携わる職員が常に研鑚を怠らず、天文教育に対する熱意を持ち続けているならば、工夫次第で何とか良い運営ができるものです。
残念ながら、現在、公開天文施設に勤務している職員の中には、そうした自己研鑽の努力が足らない人が散見されるような気がします。
そうした職員は、プラネタリウムの投影やおざなりの天文台公開は行なうものの、総じてプライベートに星を見ていません。
高度な観測や撮影をしろとは言いませんが、星が好きで公開天文台に勤務しているのですから、晴れた晩には自分のテーマに沿って星空を見上げたくなるのが普通です。
というより、普段から星を見ていない人が、他人に星空の魅力を伝えられるはずがありません。
今回、公開に参加させていただいた施設の職員は、自分でも観測をし、仕事の手も抜かず、非常にエネルギッシュに天文に取り組んでいます。
天文を仕事にしている以上、星空を見上げ、少しでも知識と経験を蓄積する努力を惜しまないのは当然なことです。
落胆することの連続だった最近の公開天文台巡礼ですが、今回は本当に清々しい気持ちになりました。
Fさん、久しぶりに会いましたが、ありがとう。

コメント
こんにちは。
いつもお世話になります。
西濃地区最大級の望遠鏡は天文台長F氏のご好意でよく覗かして頂いております。
F氏の望遠鏡コレクションも!
Fさん。
ここ最近は、施設、天文台でお会いしておりますヨ。いつもながらとても明るい方です。
Posted by: 干場一志 | 2010年07月19日 14:38
こんにちは。
Fさん、初めてお会いしたとき、すごく熱心な方で感動しました。
それは、先日の昼間の天文台公開のときも変わっていませんでした。
特に先日は、太陽を見せていただいたとき、その場にいた子どもたちに、
とても素晴らしい説明をされていました。
なまじっか天文に首を突っ込んでいると、天文台公開に行ったときに、
ちょっと歯がゆい思いをすることってありませんか?
今回は、久しぶりにスカッといい気分の星見会だったと思います。
Posted by: K.Ogawa | 2010年07月20日 12:27
干場さん、こんにちは。
70cm、良いミラーですね。
望遠鏡コレクションについては、私はさして関心ありません。
先日、お邪魔した際もドーム内にある古い屈折が、ちゃんと太陽投影用に使用されていました。
必要がある機材だから所有しているわけで、コレクションの数を競うこと自体は無意味だと思っています。
Posted by: まっちゃん | 2010年07月20日 17:00
ogawaさん、こんにちは。
Fさんの熱心さ、考えてみれば公開天文施設の職員としては当然なんですよね。
第一線の公開天文施設の職員は、誰もが皆、気合を入れてがんばっています。
それだけに、ダラダラでやる気のない施設を見てしまうと、本当に歯がゆいです。
「そんなレベルならオレに代われよ!」と叫びたくなってしまいます。
本当に、久々にスカッとした星見会でした。
Posted by: まっちゃん | 2010年07月20日 17:07