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2010年06月24日

●超低空のC/2009R1(McNaught)彗星

太陽に近くなって見づらくなったC/2009R1(McNaught)を、今朝、観測しました。

昨日の夕方から晴れ始め、若干の期待をしてはいたのですが、夜になっても薄曇りの空に満月近い月だけが見えている状態で、これはダメかなと思っていました。
あまり寝付けぬまま、午前1時30分、空を見上げると、全体に薄雲が覆ってはいるものの、北の空はけっこう星が見えています。
晴れる可能性は低いと思いつつ、まあ曇ったら帰ってくればいいやと、揖斐高原へ出発。

現地に着くと、空の南半分は曇り、北半分は晴れという、まさに梅雨前線と高気圧の境目の空模様。
前線から遠い北へ行くほど晴れているという天候です。
幸い、彗星のいる北東の空も晴れています。
少しく東天を15cm双眼鏡で流した後で、彗星を見つける目印となるカペラが昇ってくるのを待ちますが、揖斐高原のいつもの観測地からは北東に行くほど山の稜線が高くなっていて、ちょっと危なそう。
一瞬の判断で、双眼鏡を一度撤収、やや低い場所へ移動しました。
空を見ながら走っていると、カペラがキラリと見える場所がありました。
時刻は3時。
もうここで見るしかないと、道路際に再び双眼鏡を組み立て、カペラの下方にあるはずの彗星を探します。
でも、さすがに低く、なかなか山の稜線から昇ってきません。
そうこうするうちに、時刻は午前3時20分を回りました。東天はかなり明るくなっています。
こりゃ、ダメかな、と思ったとき。
稜線から青白い光のかたまりが現れました。
彗星です。
高度は5度。
薄明が進んでいるため、尾はほとんど見えませんが、コマはしっかりしています。
比較星がないため正確な明るさはわかりませんが、この薄明の中で鮮やかに見えていることから、4等程度と思われます。
コマは3′ほど。淡い部分は薄明に呑まれてしまっているのです。
明け染める空に次第に淡くなっていく彗星を見つめているのは、至福のひとときでした。

やがて、南の雲が全天を覆い始めたので撤収。
「今日も仕事だぁ!」と思いながら、帰路につきました。

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