●緑の星
さそり座のアンタレスは赤い星、太陽は黄色い星、こと座のベガは青白い星・・・。
よく見ると星にもさまざまな色があることに気がつきます。
こんな星の色は、星の温度によって変わってきます。
温度が低い星は赤っぽくて、もう少し温度が高い星は黄色、さらに高い星は白、それより高い星は青みを帯びた色になります。
それならば「緑色の星」もありそうですね。
でも、長年、星空を見上げている私でも緑の星は見たことがありませんでした。
星が放つ光は一色ではなく、さまざまな色であり、それらの色のうち、最も強い色、あるいは私たちの目が感じやすい色をとらえて「○○色の星」と私たちは認識します。
緑色の光を放つ星はあるのですが、特に緑色についてはその星が放つ他の色の光と合成されて人間の目には白としか感じられないために、夜空を見上げても緑色の星はなかなか見つけることができないのです。
それでも緑色の光が強い星であれば、人の目でも認識できないはずがないと思い続けてきたところ、つい先日、15cm双眼鏡で「もしかして緑色?」という星を見つけました。
とはいえ、草木の葉のような緑色ではありません。
大量の白絵の具にほんの少しだけ緑の絵の具を混ぜたような色、あるいは純粋な白に、ほんのわずか緑の香りをつけた、というような色です。
その星は、うみへび座のη星です。
南中高度が低いので、南中時に見ないとごく淡い緑色は大気の吸収のために認識できないかもしれません。
その他、てんびん座のβ星もほんのわずか緑がかっている気がします。
色収差や大気の吸収、目の感色性によって左右されますので、もしかしたら私の思いこみかもしれませんが、興味のある方は観察してみて下さい。
なお、アンタレスの伴星がよく「緑色に見える」と紹介されていますが、これは主星であるアンタレスの赤さの影響による錯覚です。
二重星の色については、このようにお互いに影響し合ってしまいますので注意が必要です。

コメント
こんばんは。
緑色の星、とっても難しいですね。99%白?
光の三原色のRGBが混ざってしまい、どうしても緑は感じにくくなってしまいますね。
二重星は、温度の高い方が一見青く見えますが、
よ~く見ていると、やっぱり青じゃなくて白だと思うこともしばしばあります。
人間の目って、スゴイ・・・。
M42は緑色に見えますが、恒星じゃないもんな~(笑)。
あと、紫色の星も見られないのかな。
Posted by: K.Ogawa | 2010年05月28日 20:57
こんにちは。
緑の星に限らず、青い星も実はよくわからないですね。
高温の星が青く見えるかというと、オリオン座大星雲周辺にあるO型星を見ても明確に「青」と感じられる星はあまりなく、「やっぱり白かなあ」と思ってしまいます。
それでも、トラペジウムを見ていると青く見えることもあって、人の目の感覚は難しい・・・。
紫色の星・・・。
どうなんだろう。
非常に高温の星(ウォルフ・ライエ星など)ならば紫色に近い色で見えるかもしれません。
明るいウォルフ・ライエ星を探してみようかな。
Posted by: まっちゃん | 2010年05月29日 09:19