●すばらしかった子供歌舞伎
揖斐まつりが終わりました。
祭りの期間中、ずっと天候に恵まれ、いくつかのトラブルもクリアし、取材の仕事も順調に進みました。
揖斐まつりの目玉のひとつに「子供歌舞伎」があります。
旧三輪町内の各町が持っている「芸やま」の上で、本物の歌舞伎役者さながらに扮した子供たちが歌舞伎の公演を行うのです。
今年の演目は「碁太平記白石噺 新吉原揚屋の場」でした。
吉原の遊郭、大黒屋の花魁宮城野のもとを、代官に無礼打ちにされた父の敵を取るべく、幼い頃に生き別れた妹の信夫(しのぶ)が奉公人として訪れます。
話を聞いた宮城野は、姉妹であだ討ちをするために姉妹揃っての駆け落ちを決意するのですが、その会話を大黒屋の経営者である惣六に聴かれてしまいます。
通常であれば遊郭から駆け落ちすることなど許されるはずもないのですが、義理人情に厚い惣六、「曽我物語」にならって姉妹の駆け落ちを許可する・・・という人情噺です。
登場する子供たちは小学校2年生から6年生まで6人。
難しい台詞と所作を懸命に練習した成果が実り、約1時間の公演はすばらしいものでした。
今年は例年にない暑さで、一日3回の公演を行う子供たちの体調が心配されましたが、疲れを感じさせない演技に、観客から盛んな拍手が送られていました。
今回、私は取材のために練習風景から見てきたこともあって余計に思い入れが強く、ひときわ心に残った子供歌舞伎でした。
