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2010年03月26日

●限界等級の銀河を見る

私の使っている15cm双眼鏡では、暗い空の下であれば、恒星で12等まで、星雲・星団では11等まで確実に見ることができます。
でも、12等よりも暗い星雲・星団については極端に見ることが難しくなります。
15cm双眼鏡の実質的な限界等級が12等程度なのでしょう。

これまでこの双眼鏡を使って、ずいぶんと暗い天体を見てきました。
私以外には、その場にいる誰も見えないという天体もたくさんありました。
そうした長い経験の中で、先日、奥飛騨に行った際に見たNGC2916は最も暗く見づらい星雲のひとつでした。

NGC2916は、しし座の頭、NGC2903のすぐ近くにある12等の小さな銀河です。
以前に藤橋で挑戦した際には、月明の影響もあって見ることができませんでした。
標高が高く空の暗い奥飛騨なら見えるかもしれないと、驚くほど明るいNGC2903を見た後でトライしてみました。

近くにNGC2903がありますので、探し方はさほど難しくありません。
星の並びを頼りに位置を探すのは簡単です。
8等程度の星が数個、特長ある配列に並んでいるすぐ近く・・・。

見えません。
目を懸命にこらしても、あるはずの位置には何も見えないのです。
意地になってなおも見ていると・・・。
ふっと恐ろしく淡い、でも細長い形をした幻のようなモノが一瞬、映じました。
あった!と思い、見つめると見えない。
やぶにらみで視野をぐるりと見回していると、ときどき、バックグラウンドより微妙に白い何かが見えます。

どうやらこの明るさの銀河が15cm双眼鏡の限界のようで、暗い天体を見る能力に自信のある私にとっても極めて視認が困難な天体でした。
もちろん、もっと大口径で見ればラクに見えるのでしょうが、15cmという口径で限界ギリギリの銀河に挑戦するのも楽しいものです。
でも、次回は20cm以上の機材で見て見たいなあ。
それから、奥飛騨よりも空の暗い場所に15cm双眼鏡を持って行って、再度チャレンジしてみたいとも思います。

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