2010年01月19日

●不思議な衛星、月

このところ、細い月が西の空に見えていますね。
皆さんご存知の通り、月は地球のまわりを回る衛星です。
衛星を持つ惑星は地球以外にもたくさんあって、木星や土星は何十個も衛星を従えています。
木星の衛星のうちで最大のガニメデは直径5268kmと太陽系の衛星のなかで最も大きく、次いで大きい土星のタイタンは直径5151kmと、これまた大きな衛星です。
これに対して月は直径が3476km。
「木星や土星はいっぱい衛星を引き連れていてなかには大きな衛星もあるのに、地球は1個しか衛星がなくてしかもあんまり大きくないなあ」と思われるかもしれません。

でも、実は月ってとても変わった衛星なんですよ。
木星の直径は地球の約11倍、土星は約9倍です。
ガニメデと木星の大きさの比は1/27、土星とタイタンの比は1/23ですが、月と地球の比は1/4なのです。
母惑星に対して月がいかに巨大な衛星であるかがわかりますね。
お隣の火星にはふたつの衛星がありますが、どちらも巨大な岩のカケラ程度の大きさ、金星、水星には衛星は見つかっていません。
火星より太陽寄りの空間は、太陽系が作られた際に太陽から噴き出す放射線の嵐によって物質が吹き飛ばされてしまったために、衛星ができづらい環境だったためと考えられています。
なのになぜ地球にだけ巨大な衛星ができたのか。
実は月の成因ははっきりとはわかっていないのです。
地球に巨大な天体が衝突して、地球の一部が宇宙に吹き飛ばされて月ができた、とする説が有力ですが確定ではありません。

月は、その誕生直後には地球から5000kmほどの距離にあったと考えられています。
現在は38万km彼方にありますから、月は次第に地球から遠ざかっているのですね。
およそ1年間に約3.8cmずつ遠ざかっていて、40億年後には50万kmまで遠ざかります。
そんなに小さな月が夜空に浮かんでいる光景、ちょっと寂しいですね。