新月の土日、長野県にある名古屋市民おんたけ休暇村へ行ってきました。
標高が高く口径60cmの反射望遠鏡を備えた天文台も設備されているこの施設からは、晴れていればすばらしい星空を見ることができます。
ところが、それまでずっと天気が良かったのに、17日土曜日は曇りのち雨の予報。
晴れ男の俺でもさすがにダメかと諦め半分で現地へ向いました。
到着したのは午後1時半頃。
途中から雨が降り出し、現地では本降りとなりました。
何人か知り合いの星屋さんがすでに到着しており、そのうちの一人、ogawa嬢の車でとりあえずさらに山頂近く、標高2,200m付近にある田の原天然公園へ。
ヘアピンカーブの続く道は霧と雨で視界が効かず、駐車場は台風を思わせる猛烈な風雨。
気温4度、気圧はなんと772ヘクトパスカル。
車を降りることもできませんでしたが、それでも霧に包まれた景色は幻想的で「こんな景色もそうそう見られるものじゃないね」とかえって満足しました。
夜になっても雨は止まず、天文台公開も見学だけ。
でも、見学者が少ない分、東栄町のスター・フォーレスト御園と同じ旭精光製の60cm望遠鏡をじっくり見ることができました。
休暇村のボランティアでもあるogawa嬢による見学者への案内がとても上手で、私もちょびっとだけ解説をしたものの、これはワシが口を出すことはないわいと、途中からは一般見学者に混じって彼女の説明を聴いていました。
絶望的な天気予報ながら、そこは晴れ男の私と晴れ女のogawa嬢が揃ったせいか、夜遅くになって雨が上がり少しだけ星を見ることができました。
とはいえ、天文台を開けることはできず部屋の窓から見ただけでしたが。
で、翌朝6時半。
いきなりogawa嬢に叩き起こされました。
有無を言わさず「いますぐ展望台に行くから支度して!」と申し渡され、ねむねむのままいきなり展望台までの数百メートルをダッシュ。
明け方まで上空を占拠していた雲はどこへやら、真っ青な空が広がる快晴です。
「こういう日は朝しか晴れないから」
そう言いながらウサギのように山道を走っていくogawa嬢を追いかけ展望台にたどりつくと、おお!真っ青な空に雪をいただいた御岳山が、麓一面に鮮やかな紅葉をまとって浮かんでいます。
休暇村のドームが朝日を受けて銀色に輝き素晴らしい景観です。
彼女の言うとおり、しばらくすると御岳山は雲に隠れてしまいました。
朝ダッシュのおかげで?朝食を美味しくいただき、青空の下、あちこち見学しながら帰路につくことになりました。
山を降りる道すがらは、どこも紅葉のトンネル。
そんな錦秋の道を走って、まずは東京大学の木曽観測所へ。
ここにはわが国最大の105cmシュミットカメラがあります。
間近に見る105cmシュミットはさすがに巨大で、カメラに収まりきりません。
次いで赤沢自然休養林へ。
途中の道は紅葉の最盛期。
秋の光の中、周囲は全て赤と黄色に彩られた世界です。
赤沢自然休養林には、かつてこのあたりを走っていた森林鉄道が観光用に残されています。
2.2kmを20分かけて走行する森林鉄道の線路は紅葉と杉の美林に包まれ、透明な大気と秋の静けさに包まれた車窓は美しいことこの上なし。
なぜか線路のポイント切り替えを見て喜ぶことしきりのogawa嬢に影響された私も、にわか鉄道ファンにチェンジ。
異常な熱意で線路や車両を撮影する二人に、乗務員のおじさんも「こりゃあ熱心なお客さんだ」と感心しています。
星を撮影するために持参したカメラのメモリーは、鉄道写真でいっぱいになってしまいました。
寝覚の床ではなぜか暴走族の集会に遭遇。
数十台のバイクの中には、なんと往年の名車、カワサキ500SS(わからない人、ごめんなさい)が混じっていて「そんな目的に使ってんじゃねーよ!」と思わず叫んでしまいそうでした。
西の空いっぱいに壮麗な「天使のはしご」を見ながら中津川インターから中央道へ。
1,000円高速の影響で、いきなりの大渋滞。
薄明の空に木星や1等星を探しつつ、夜になってようやく名古屋まで帰還。
星はあまり見えませんでしたが、盛りだくさんな2日間となりました。
次回、訪れるときはぜひ、満天の星空を見たいなあ。