●トトトの死
ウチで飼っている7匹の猫のうち、トトトが突然、死んでしまいました。
半年ほど前から巨大結腸という病気で便が出づらく、以前にも病院で溜まっている便を取り出してもらった経歴がある猫でした。
しばらく調子が良かったのですが、ここ数日は食欲がないため、病院へ連れて行って便を取り出してもらうことにしたのです。
治療はうまくいき、便はほとんど排泄することができましたが、その直後、大量の嘔吐をし、吐瀉物が気管に詰まって窒息してしまったとのこと。
トトトは藤橋在住中に保護しました。
拾った当時は野良生活のためか乱暴で他の猫とケンカばかりしていましたが、成長するにつれておとなしい性格になり、いつも猫部屋の隅っこの方にちょこんと静かに座っていました。
薄い茶色と白の毛並みがきれいで顔立ちもかわいらしいトトトは、猫部屋を訪れる近所の子どもたちや娘の友だちにもかわいがられていました。
トトトが死んだ時刻、私は仕事中でしたので、看取ることはできませんでした。
仕事から帰宅し、きれいな紙の棺の蓋を取ると、すっかり硬くなってしまったトトトがいました。
やや開いた口元は今際の苦しみを残しているようでしたが、柔らかな毛並みは生前と変わらず、その体を撫でているうちに、大あくびをして起きあがりそうな錯覚にとらわれました。
ウチではこれまでに、ずいぶんたくさんの生き物を飼い、その中には死んでしまったものもたくさんいます。
どの生き物にも家族同様の愛情を注いできたつもりですから、限られた一生を彼らは幸せに生きたと信じています。
トトトの死もいたずらに嘆くのではなく、トトトと過ごした日々を、折に触れて家族で笑って話すことができればと思います。
写真:ちょっと眠そうなトトト
