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2008年11月26日

●雪の天狗山

11月も下旬となり、岐阜県山間部ではいよいよ冬の足音が近づいてきました。
写真は、先週末、揖斐川町の藤橋と坂内にまたがる天狗山を横山ダム越しに写したものです。
路面に雪はありませんでしたが、天狗山の山頂付近はもちろん、日陰にもあちこちに雪が残っていました。

yukitengu1.JPG

 
天狗山は標高1100mほど、山頂部はチャートの岩峰になっていて、こうして雪が積もるとなかなか立派な姿となります。
天狗山に限らず、岐阜県と福井県境に聳える山々は、能郷白山や冠山をはじめとして、ほとんどがその山頂付近はチャートの岩峰です。

このあたりは「隆起準平原」と呼ばれる地形が特徴となっています。
大昔、このあたりに聳えていた高い山々が長年の浸蝕で削られて低くなり、準平原と呼ばれる平原状の
地形となっていたのが、その後、ふたたび隆起が始まって現在のような1000mを超える山々になりました。
それぞれの山の山頂付近にあるチャートの岩峰は、かつて平原状に低くなっていた頃、岩体が硬いために浸蝕から逃れて残っていたそれ以前の高峰の山頂です。
そうしたチャートの岩峰が、その後の隆起によってふたたび押し上げられ、現在の山頂付近の地形を形成しているのです。チャートの岩峰は、準平原となる以前の山々の山頂だったわけなのですね。
その証拠に、チャートの山頂を持つ山にはどれも、山頂から少し下ったあたりに「平(だいら)」と呼ばれる平坦な地形があります。大昔には、この平坦な地形が地表面だったのです。
この平坦地形のことを「隆起準平原」と呼んでいます。

現在の揖斐山地は、日本でもっとも隆起が盛んな地域であると同時に浸蝕が盛んなエリアでもあります。
今から数千年後、岐阜・福井県境の山々がどのような姿になってゆくのか、想像してみると楽しいものです。

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