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2008年11月04日

●詩「星の見える記念碑」

希薄な皮膚から
冷えた内層が徐々に染み出し
横顔はいつかイオンの香り
拡散する周縁は長く背後に流れ
いぶかしむ間もなく
彼は静かに目を閉じる

その過程
遥か
悔恨に似た印象で受け止める
僕の痛覚
彼は崩壊し
恐らく数億年の後
砂浜で貝を探すように
僕は数個の粒子を拾い上げていることだろう

光射す淡い歩廊を辿り
僕はやがて
海に突き出た古い岬を歩いている

岬の突端
青空に向けて傾いた石碑が立つことを
記憶する人は誰もいない

彼の墓碑にたたずみ
その空間を切り取ると
足元に地球が見える


*1985年に作ったものですからずいぶんと古い詩です。
表現も甘いのですが、この頃の詩は自分では割と気に入っているものがたくさんあります。
時間と空間、永遠と刹那、無機と有機、そうしたものを重層的・複合的に描いてみたいと、この頃、いつも思っていました。
もちろんこうした訳のわからない(?)詩の根底にあるモチーフは宇宙です。

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