●童話「流れ星のおつかい」3
「流れ星のおつかい」の3回目です。
このところ、いびがわマラソンで忙しく、ブログを更新する時間がありませんでした。
子どもの流れ星は、無事にすばる星のもとへたどりつけるのでしょうか・・・。
☆ ☆
「ああ、誰もすばる星を知らない。困ったなあ。おなかもすいたし、帰り道もわからない」
すっかり疲れてしまった子どもの流れ星は、宇宙のかたすみにすわりこんでしまいました。
ひどく冷たい風が吹いています。宇宙はとても寒いのです。
え? どのくらい寒いのかって?
そうですね、氷がもう一度凍るぐらいの寒さといったらいいでしょうか。
寒さがずんずん体にしみてきます。子どもの流れ星は目を閉じました。眠くて何も考えられません。頭の中がしびれてきます。
そのときでした。子どもの流れ星のほっぺたを、さっと暖かい光が照らしました。はっと目がさめた子どもの流れ星は、大きくて明るくて、とても暖かい星が、すぐとなりにいるのを見つけました。
「どうしたの。こんなところで」
お母さんによく似た、優しい声がたずねました。
お日さまでした。
子どもの流れ星は、お日さまの暖かい光を受けて、体に力がわいてくるのを感じました。
「お日さま、僕、とても困ってるんです。すばる星の家までおつかいを頼まれたんだけど、道に迷っちゃって・・・」
「誰に聞いてもわからない、ってわけね?」
にっこり笑いながら、お日さまはそう言いました。
「いいわ。すばる星は私の友だちだからよく知っています。地図を書いてあげましょう。それから、こんな小さな子が一人でおつかいに行ったのだから、お夕飯を食べさせてくれるようにお手紙を書いてあげましょう」
絵:ひめねずみ
