●「足るを知る」
秋も次第に深まって、カマキリをあちこちで見かける季節となりました。
「カマキリなんて大きらい」という方もいるようですが、私はなぜか、子供の頃から大好きです。
初夏、卵から赤ちゃんカマキリがざわざわ孵化しているのを見つけるのも、秋の好日、日向ぼっこをしているようすを観察するのも、獲物の昆虫をむしゃむしゃ食べているのも見るのも実にいいものです。
そう、カマキリは肉食です。食べられる昆虫はかわいそうですが、カマキリは不必要に他の昆虫を殺すことはありません。生存に必要なだけしか食べないのです。
これは動物も同じです。草食動物がライオンなどに食べられている光景は残酷に思えますが、自然界全体としてはそれでバランスが取れています。
それに比べて人間のなんと残酷なことか。気持ち悪いとか邪魔だというだけの理由で昆虫を殺し、本当は人間が生息域を脅かしているにもかかわらず、さまざまな野生動物や植物を殺し、飼うのが面倒になったという理由で可愛がっていたペットを保健所送りにし・・・。
モノが欲しい、金が欲しい、人間の欲には限りがありません。欲しいものが手に入ったならば、もっとたくさん、もっといいものが欲しくなる、自分に都合の悪いもの、要らなくなったものは殺すか捨てるか目につかないところへ隠してしまえばいい、そんな人間の生き方に比べて、他の生き物のなんと無欲なことかと思います。彼らは最小限の生存の糧を得られればそれ以上を欲することはありません。
「足るを知る」。
昆虫や動物を見ていると、いつもこの言葉を思い浮かべます。
すべての欲を捨て去りなさいとは言いませんが、せめて我欲のために罪のない他の生き物に迷惑をかけない生き方を心がけたいものですね。

コメント
ご無沙汰しております(^^)
僻地な某和歌山(笑)も、秋深まって
まいりました…とはいえ、周りはみかん山ばっかりで紅葉がほとんどないのが
つまらないのですが。
カマキリさん、実はワタシも三角の頭や
鎌とぎするのが可愛くて大好きです。
昨日、ニュースの特集で殺処分になる犬や猫たちの数を聞いて暗澹たる気持ちになりました。
1日でも長く共に…と祈るような気持ちで小さい生き物たちと暮らしている者にとって、同じ人間のやってることとは思いたくない。
でも、「自分には関係のない話だから」とも思いたくない。
「足るを知る」…大事なことですよね。
Posted by: stella | 2008年10月24日 16:42
こちらこそご無沙汰です。
カマキリの好きな女性とは珍しい・・・なんて、これ、褒め言葉ですヨ。さすがstellaさん、わかってらっしゃる。
そう、殺処分される犬や猫、昔に比べればだいぶ減ったらしいのですが、まだ年間数十万頭にのぼるそうです。
野生動物も同様で、特別天然記念物に指定すべき絶滅危惧種のツキノワグマも、人里に現れた、あるいは山の中を歩いていた人がたまたま遭遇したというだけの理由で大量に「駆除」されています。
犬や猫は飼い主が避妊手術をきちんと受けさせれば、少なくとも「子犬(子猫)が生まれちゃって飼えない」という事態は避けられるわけですし、野生動物の場合は、彼らの生息域に無用心に入り込んだ人間に非があります。
これまで人間は、身勝手な理由で無数の罪のない命を奪い、生態系を破壊してきました。その意味では、人類はまさに「地球の癌」なのかもしれません。他の種がどれも支えあって生きているのに、唯一、地球のあらゆる生命、資源を収奪するだけで・・・。
でも、人類だけが未来を考察し、変革してゆく能力を持っていることも事実です。
多くの人が他の生き物と共生できる未来を思い描き行動するならば、人類は地球の癌ではなくなるかもしれません。
そのための第一歩が「足るを知る」ことなのでしょうし、「すべての命あるものを慈しむ」ことなのだと思います。
Posted by: まっちゃん | 2008年10月24日 22:58