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2008年08月15日

●詩「形象iの視点」

ある
内面の光に照らされた
遠くまで影を落とす淡い空間
俯きがちに
僕に似た人影が歩いている

細い背中
沈んだ横顔

いつか
彼の内面にも
紫の空間が侵入し
遠い空を
見知らぬ数列が流れてゆく
そんな寂寥の明日

僕はなぜ去ってゆくのか
その答えも
無機の数列に置き換えられて

倒れてゆく時系列
振り返れば
磨かれた床に
彼の輪郭だけが残っている

*久々に昔の詩などを・・・。
絵が描ければ、この詩のような「永遠に滅び続けていく無機の空間」を描いてみたいなあと思います。
若い頃、「生きていくことは何かを喪い続けていくこと」なのだと考えていました。それは明日に希望を感じられないとか生きるパワーがないといった否定的な意味合いではなく、喪い続けた結果として、ただ
清冽な輪郭線だけになった「自分そのもの」が残ればいいと考えていたのです。
もちろん、そうした「滅びへの希求」は、絶えずさまざまな欲求や本能に翻弄されている自らの鏡像に他ならなかったのですが・・・。
この詩を書いてからずいぶん時が過ぎました。
今でも煩悩の数は絶えませんが、それでも喪い続けていくことへの憧れはなくしたくないと思います。

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