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2008年06月24日

●惑星地質学

ここ数日、惑星地質学の本を読んでいます。
惑星地質学とは何ぞや、と言えば、太陽系の惑星や衛星、準惑星、彗星などの表面や内部がどのような鉱物組成になっているのか、どのような構造をしているのかを観測し考察する学問です。

ボイジャー以降、急速に明らかになりつつある太陽系天体の素顔には、以前から非常に興味がありました。
小天体が衝突してできたクレーターにしても、たとえば月と火星、あるいは金星では大きく形状がことなっています。
その天体の地表が含む水の量、大気の厚みなどによって現象としてはまったく同じである小天体の衝突が、まったく異なるクレーターの形を作るのです。
また、火山活動にしても、地球の半分ほどの大きさしかない火星に、標高2万メートル以上ある巨大火山がいくつもあったり、木星軌道より外側では、溶岩のかわりに液体の水が噴出する火山が当たり前だったりします。
土星の衛星タイタンには湖や川があり、雨も降りますが、そうしてタイタンを循環している液体は水ではなくメタンです。
誰ひとり訪れることのない静寂の地表に降り注ぐメタンの雨、そしてざわめくメタンの湖。
それぞれの惑星や衛星、小天体の地表に人知れず繰り広げられているそうした光景を想像するだけで、心は遥かな空間へと飛翔するような気がします。もちろん、そんな感傷めいた思いだけではなく、地学の学芸員としては、地球以外の天体の地質・地形に心そそられてしまいます。

考えてみれば、すごい時代に生まれたものだなあといつも思います。
遥かな異星の地形を目の当たりにし、その鉱物組成まで考察することのできる天文学の進歩はすばらしいものです。
そうしたことを考えながら望遠鏡を覗くと、いっそう星への興味がかきたてられる気がします。

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