●満水の徳山ダム
わが国最大のダムとして、良くも悪くも話題の徳山ダムでは、昨年の竣工時から試験湛水を行ってきましたが、このほどほぼ満水になりました。
写真は、最近のダム湖の様子。
満々と水を湛えた風景は確かに雄大ではありますが、水面からは水没した木々があちこちに顔をのぞかせ、そのほとんどは半分以上水に漬かりながらも健気に新緑を芽吹かせ、あるいは花を咲かせています。
この広大なダム湖のために、いったいどれほど多くの生き物が冷たい水の底に沈んでいったのでしょう。
動くことのできない植物はもちろん、すばやく移動することのできない小動物や昆虫なども、すべて溺れ死にました。
さらに言えば、これだけ広大で莫大な税金を投じたダムに、果たしてどれほどの意味があるのだろうかという疑問があちこちから指摘されています。
治水のためであればこれほど巨大なダムは必要ありませんし、発電のためといっても電力需要は頭打ちです。
工業用水需要もこれから先、伸びるとは思えず、広い水面を見渡しながら、ひどく虚しい思いにとらわれます。
数え切れないほどの生き物を殺し、一つの村を沈めた徳山ダム。
手放しで完成を喜べる気にはどうしてもならないのです。

コメント
ご無沙汰しております。「ふじはし星の家」では何度とお世話になりました。一昨年夏に「星の家」閉鎖後一度も出かけたいなかった藤橋を訪れました。というか徳山ダムを見に行ったのです。今は徳山ダムの観光で人が増えたのでしょうか? 昔のように簡単にみんなでワイワイやりながら星を楽しみたいものです。施設の復活は?ないだろうなぁ(T_T)
Posted by: 旧Fspaceの木村 | 2008年04月24日 21:29
木村さん、こちらこそご無沙汰しています。
あのころは楽しかったですね。
施設はとりあえず復活しました。ただ、以前とは料金も利用形態も異なり、昔のように気楽な利用は難しいかもしれません。私たち天文担当職員のあずかり知らぬところですべてが決まってしまい、行政に振り回されるばかりです。
徳山ダムができても、所詮はただのダム湖ですから、観光客は増えていません。エライさんたちは、口を開けば「ダムを観光の目玉に」と言いますが、ただの巨大な水溜りがどうして観光の目玉になりえるのか疑問がいっぱいです。
行政と一般市民の乖離を感じています。
とはいえ、天文台はリニューアルされましたので、また皆さんで遊びにいらしてくださいね。
夜空はまだ暗いですよ。
Posted by: まっちゃん | 2008年04月25日 19:34