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2008年01月22日

●いちばん明るい星、シリウス

 星座を作っている星のうちで最も明るい星を1等星と呼んでいる。以下、2等星、3等星と肉眼では6等星まで見ることができるわけだが、暗い星ほど数が多く、1等星の数は全天でも21個しかない。
 それらの1等星の中でもいちばん明るい星が、冬の星座の一つ、おおいぬ座にあるシリウスだ。おおいぬ座は、今ごろだと午後10時ごろに真南に来るので、シリウスのずば抜けて明るい輝きはいやでも目に留まるだろう。
 シリウスの明るさは、実際、近くにあるオリオン座の1等星リゲルよりも6倍も明るい。シリウスという名には「焼き焦がすもの」という意味があり、中国では古くから「天狼星」と呼んでいた。大陸の広大な平原にギラギラと光る狼の目玉と見立てたのだろうが、実に適切な命名である。

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 シリウスがなぜそれほど明るいのかといえば、距離が大変に近いためだ。地球からの距離は8.7光年、肉眼で見える星の中では二番目に近い星である。もちろん星自体も太陽の40倍という明るさで輝いており、大きさも太陽の1.7倍、表面温度は1万度以上という立派な星である。
 最近は街明かりが非常に増えて、街中では暗い星が見づらくなったが、それでもこのシリウスの輝きだけは、これから先、どんなに環境悪化が進んでも見えなくなることはあるまいと思われる。もしシリウスが見えなくなるほど空気が汚れ、無駄な照明が増えたとすれば、そのときは人類の滅亡も近いといっていいだろう。

(初出:1993年1月 岐阜新聞連載「ぎふ星見人」)
写真:シリウスの輝き(西美濃天文台60cm反射直焦点)

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