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2007年06月30日

●テクタイト

先日、変光星観測の大家であり、多くの天文書を書かれている平澤康男先生より、「テクタイト」をいただきました。

tektite1.jpg

「テクタイト」とは、地球上のある限られた地点からのみ採集されるガラス質の石です。
産出地によって「モルダバイト」や「インドシナイト」などの名称がつけられていて、色は真っ黒から宝石のようにきれいな薄緑色までさまざまです。
紡錘形や勾玉形など、形状はさまざまですが、表面に溶解や発泡の痕跡があることが共通しています。

その成因については諸説あり、もっとも一般的なのは「巨大な隕石が落下した際に、地上の岩石が大気圏外まで吹き飛ばされ、それらが地上に落下する際に大気との摩擦で溶解した」というものです。
この点について、平澤先生は、「テクタイトは月に隕石が衝突した際に衝撃で宇宙空間に飛ばされた月の岩石が、地球に落下したものではないか」という考えを述べておられました。

私の勤務するプラネタリウムにも、いくつかのテクタイトが展示してあります。
成因について定説がないため、明確な解説はつけてありませんが、月の石ではないかという平澤先生のお考えは新鮮なものでした。
テクタイトをご覧になりたい方は、プラネタリウムへお越し下さい。

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