●「こだま」の効用
3月以降、体調不良であまり外へも出ずにいたのですが、先日、久しぶりに東京へ行ってきました。
とはいっても、父の病気の関係で一泊のとんぼ返りでしたので、どこへも寄れなかったのですが、少しだけのんびりしたくて、豊橋まで在来線で、豊橋からは「こだま」に乗りました。
「こだま」で行くなんて暇なんだなあ、と思われる方もいるかもしれません。
でも、各駅停車の「こだま」には、「のぞみ」「ひかり」にはない魅力があるんですヨ。
以前に、ある雑誌に書いた文章が見つかったので掲載します。
皆さんも新幹線に乗る際には、たまには「こだま」に乗ると、リフレッシュできるかもしれません。
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仕事や所用で、東京・名古屋間の新幹線に乗ることが多い。以前は、ご多分に漏れず、往復ともに「のぞみ」や「ひかり」を利用していたが、ここ数年、時間のあるときには、もっぱら「こだま」を利用している。
忙しい時代にあって「のぞみ」「ひかり」よりも「こだま」を利用する最大の理由は、「空いている」からだ。時間短縮を最大の売り物にしている新幹線であるから、「こだま」の利用者が少ないのは当然であるが、確実に座れるうえに、たいていの場合は隣席に座る人もいないため、誰にもわずらわされず読書や考えごとができ、しかも在来線の普通列車よりは圧倒的に速い。
「のぞみ」「ひかり」退避のための長時間(?)停車にしても、確かに嬉しいものではないが、考えようによってはかえってのんびりと駅のたたずまいを観察できると考えれば、まんざら悪いものではない。
かつて、長大編成・ガラ空きの鈍行列車に求めた「一人になれる時間」を、「こだま」に乗ることによって得られると言えば、「こだま」は気分を害するだろうか。
