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2007年04月29日

●本ばかり読んでいます

体調不良で仕事以外はほとんど外出しないため、本ばかり読んでいます。
本屋や図書館へ行くのもしんどいので、以前に読んだ蔵書を読み返しているのですが、久しぶりに読むと、おっ、こりゃいい本だったなあ、というのがけっこうありました。
そんな中からお勧めの本を何点かご紹介。

1.SFはどこまで実現するか  ロバート.L.フォワード
ブルーバックスの一冊でちょっと古い本ですが、恒星間航行やタイムマシン、さらにはテレパシーなど、SFでおなじみのテーマを現代のテクノロジーで実現できる可能性を論じた好著。

2.雲の墓標  阿川裕之
太平洋戦争間末期、特攻隊員として散華したインテリ学生の日記。戦争文学として有名ですが、あの時代にも高潔で普遍的な精神を失わずにいた学生が多数存在したこと、前途あるそうした人材を死へと追いやった戦争の本質を考えさせられる傑作。

3.砂の女  安部公房
これも戦後日本文学の傑作。突然、不合理な拉致的状況に負いこまれた主人公がたどる肉体と精神の葛藤を通じて、日本人全体に流れる保守的・閉塞的精神の実態を暴く。

4.日本の国境  山田吉彦
北方領土、尖閣諸島など未解決の領土問題のみならず、わが国が有する国境地帯で何が起こっているのか、どのように対応したら良いのかを現実論として考察。

5.古代エジプトうんちく図鑑  柴崎みゆき
考古学者でもエジプト学者でもない「普通の若い女性」が、ただ古代エジプトへの尽きぬ情熱に突き動かされ、古王国時代からローマに滅ぼされるまで、歴代の王朝を活写した「素人の、でも考古学者顔負けの」エジプトうんちく学。内容の高度さに加え、全編、活字でなく著者の手書き+イラストも手書きということで、学会でも話題となった。

6.星座手帖  草下英明
日本から見える星座すべてについて、基本的な知識を学べる教養文庫の一冊。世界中の文学から、その星座が登場する一節を引用しているところが、有象無象の単なる天文学啓蒙書と決定的に異なる特徴。「星座は天文学ではなく文学なのだ」と思わせられてしまう。これ一冊あれば、巷に溢れる孫引きばかりの星座解説書など不要。

7.星とトランペット  竹下文子
現代日本を代表する童話作家の学生時代のデビュー作。みずみずしく甘やかな感性に心が洗われる。私が童話を書くようになったのは、この本を読んでから。絶版なので入手は困難。童話好きな人は「お手伝いねこ」シリーズ、「黒猫サンゴロウ」シリーズも読んでね。

8.歴代天皇のカルテ
「病気」という視点から、歴代の天皇=時代を論じた異色の本。あらゆる疾病に悩み苦しむ歴代天皇に人間味とリアルティを感じるとともに、心身症に悩んでいた天皇が多いことに驚かされる。

他にもたくさんありますが、またそのうちに。
何だって? 分野が支離滅裂だって? いいんです。濫読が楽しいのです。天文の本しか読んでいない人はちょっと怖い・・・です。

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コメント

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星座手帖  草下英明
星とトランペット  竹下文子

よさそうですね。

「星座手帖」は、書かれた時期的に、若干、情報が古い点もあります(天体までの距離など)ので、そこだけご注意くださいね。

星とトランペット読みました。
これをプラネで朗読して、その時
流星をたくさん流す面白いと
思いました。
川本さんならやりそうでしょうか?

星座手帖、ゲットしました。
なんですか!!これ 
すごい本ですね。
朗読するだけで、プラネの
解説がなんとなく出来てしまう
この本は、故山田卓先生の
書籍をよりコンパクトにした
内容ですね。これは面白い
ちなみに96円でした・・

そうですね。山田先生と草下先生は、平易な文章ながら高度な内容をさらりと楽しく書いているという点で、よく似ていると思います。どちらも天文普及において最大級の業績を上げられた方だと思います。

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