●旧谷汲村の文化財整理その2
先日も書いた旧谷汲村の民俗資料整理、半年以上かかってようやく整理と目録作成が一段落しました。
一昨日は、とりあえずの作業完了ということで、クリーニング後、整理票を貼った資料を、埃よけと万一の雨漏り対策として透明なビニールで覆いました。
雨漏り?と思われるかもしれませんが、そもそもこの作業が始まったきっかけは、資料を展示している建物が極度に老朽化しており、資料の劣化が急速に進む可能性があるためでした。実際、昨年の冬には、屋根に積もった雪が溶けてかなりの雨漏りがありました。
はじめは「ばっちい民具ばかりだなあ」と思っていましたが、半年以上付き合ってみると、次第に親しみが湧いてきます。資料について調べるほど、木と紙で驚くほど実用的かつ堅牢に作られていることに気がつきます。
11月以降は作業もかなり寒くなってきたのですが、気がつくと片隅にあった火鉢に炭を熾して、ごく当たり前に暖を取っていました。石油ストーブや、ファンヒーターを使う気がどうしても起こらないのです。
炭の匂いの中、使いこまれた民具に囲まれていると、やはり日本人は、プラスチックなどではなく木と紙を使って生活するべきなのだと気づかされます。
「人にも自然にも優しい日本古来の文化を取り戻さなくてはいけないね」
すっかりきれいになった資料に囲まれて話し合ったことでした。
写真:これ、「蚊いぶし」といいます。けっこう可愛い形をしています。
