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2006年11月29日

●旧天文台で

天文台の移設事業が完成し、いよいよ新・西美濃天文台が動き出しましたが、それでは旧天文台はどうなったのかといえば、以前の場所にそのまま建っています。
とはいえ、残っているのは建物だけで、6メートルドームの中はもぬけの殻、がらんとしていかにも寂しいたたずまいです。

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思えば、平成4年に旧藤橋村へ移住後、このドームの中でどれほどの夜を過ごしてきたのでしょう。
移住早々の「SL9彗星の木星衝突」では、60㎝望遠鏡に映る黒々とした衝突痕跡に驚愕し、「百武彗星」接近時には、連日ほとんど徹夜で観測・撮影を行いました。まさに「夜空を翔ける虹」とも言うべき壮麗な姿は忘れることができません。
「ヘール・ボップ彗星」も連日の観測を行い、その他にも暗い彗星を多数、観測してきました。
視界も天候も良くないという悪条件を乗り越えて、多くのお客さんに親しまれた要因は、いささか手前味噌で恐縮ですが、4名の天文担当職員のフレンドリーな対応でした。
「曇っても雨が降っても職員の対応が良いから西美濃へ来た」という声を聞くたび、とても嬉しかったものです。
ともあれ、移設は完了しました。あとは新しい天文台を活用して実績を作っていくことが使命です。
まもなく深い雪に閉ざされますが、新年度からは公開に観測に、精一杯活用していこうと考えています。

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