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2006年11月08日

●星空へ続く道

仕事が終わってから、本当に久しぶりに藤橋と坂内の村境の寒谷峠へ上りました。
月が出るまでの僅かな時間、静かな山中で星を楽しもうというわけです。
この峠については、しばらく前に「寒谷峠銀河幻想」なるタイトルでこのブログでも紹介しました。狭い峠ではありますが、人工灯火は皆無、通る車も皆無、南から西の視界は西美濃の山にしては最高という場所です。

15cm双眼鏡を速攻で組み立て、南西を中心に見てゆきます。
まずとらえたのは、いて座のIC4812。暗い星に隣接した9.5等ほどの小さな天体です。
次々にメシエナンバーが視野に入ってきますが、NGCナンバーの天体があまり入ってこないことに気づいたときには、東から大きな月が昇っていました。

周囲を見渡せば、月明りに照らされた山々が白く夜空に浮かび上がり、とても幻想的な光景です。
林道の新設・延伸工事が行なわれたらしく、峠からも新しい林道が延びていました。
新しい林道は、峠よりさらに高みへ続いているらしく、白い月明りに照らされた林道の先は、まるで星空へそのまま続いているようにも思えました。
動物が時折、藪の中でかさかさと動き回る音が聞こえます。小動物は気になりませんが、熊が出ると困るので、わざとぶつぶつひとり言を呟いたりしながら、星空へ続く道の真ん中でしばらく青い夜空を見上げていました。

帰り道では、道の真ん中に大きなイノシシが立っていました。
動物はヘッドライトを点灯したままだとすくんでしまってその場を動きませんから、ライトを消してやると、ごそごそ森の中へ入っていきました。

星を見ている間、聞こえていたのは動物の動き回る音と落ち葉が風に舞う音だけ。
一人の星見はやっぱりいいなあと思いながら、峠道を下りました。

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