●月の出前にちょこっと観測
東と西の低空が見える観測地をいつも探しています。越美山地は、西に1,000メートル級の山が連なっているため西の視界が悪いのは仕方ないのですが、東は岐阜から名古屋の街あかりがあるために、それなりに山奥に入らないと光害を避けられず、といってあまり山奥に入ってしまうとやはり連なる山々のために低空が見られないというジレンマを常に抱える場所なのです。
ということで、昨日は旧春日村の上ヶ流(かみがれ)という場所に初めて観測に行きました。
春日茶の産地ということで、周囲の山は山頂近くまで一面の茶畑。西の視界がけっこう良いのではと期待していたのですが、やはり10度以下の低空は山に隠されて見えません。
月の出も迫っているので、とにかく薄明が終わらないうちから15cm双眼鏡で観測開始。
さそり、へびつかい、いて付近を流しました。このあたりはやたらと球状星団が多い天域で、星図と照合しながら1時間足らずの間に30個近い星団を確認。
視野内を横切る流星がいつもよりも多かったのも特筆すべきことでした。昨日がジャコビニ群の極大でしたから、あるいはその名残があったのかもしれません。
途中、すぐ近くで動物の鳴き声というか唸り声を聞いたため、手を叩いたりラジオをつけたりしてこちらの存在を教えてやると、どこへともなく消えていきました。山奥での観測では、時に野生動物と遭遇することがあるのです。
北西の視界が良ければ7等になっているC/2006M4を見たかったのですが、残念ながら北西は高い山
に遮られて見えず、日を改めて観測することにしました。
観測を終了してアイピースから目を離すと、月齢17の月が高く昇った空は青く染まり、天の川も見えなくなっていました。
西の低空が見える場所探しは、まだまだ続きそうです。

コメント
こんばんは、
藤橋でも、星見場所探しが必要とは!
我々の感覚ですと、どこでもよさそうですが
是非教えてください。
Posted by: 生川 | 2006年10月10日 21:30
生川さん、こんばんは。
藤橋は確かに空はいいのですが、谷あいなので視界の確保に非常に苦労しています。
特に私は彗星を見るので、どうしても低空が勝負となります。ですから、藤橋に移住してから14年間、ずっと低空が見える場所を探し続けてきたと言っても過言ではありません。
春日方面は他にもいくつか良い場所があるのですが、どこも道端だったりしますので、人にお勧めできるような観測地はなかなかないのが実情です。
今回の上ヶ流にしても、望遠鏡を据えたのは茶畑の中の狭い道の端でした。
春日と久瀬の間の峠は視界も空も良いのですが、ちょっと遠いのが難点です。
Posted by: 松本幸久 | 2006年10月15日 21:38