●ギターが弾きたい宿直の晩
今夜は宿直です。平日の宿直では、遅くまで仕事をしている人がいたり電話があったりと何かとせわしないのですが、日曜日はほとんど電話も来ず、もちろん仕事をしている職員もおらず静かです。
今は22時をちょっと回ったところ。小川洋子さんのエッセイを読みながら、ビデオで伊勢正三さん(元かぐや姫・風の正やんですね)の演奏を見て(聴いて?)います。
ブラウン管の中の正やんは、若い頃と何も変わらず(ギターだけはめちゃくちゃ上手くなっていましたが)、生き生きと演奏しているその姿を見ていると、ああ、俺もまたギターが弾きたいなあという気持ちがふつふつと沸き上がってきます。
星と音楽、そして文学、これが私という人間を構成している大部分の要素です。いや、私という人間を構成しているさまざまな要素を主観的にも客観的にも表現するための方法論という方が適切かもしれません。
時にはバンドを組んだり、時には拙い曲を作ったりと、いつも私の内部にあるものを表し、そのネックを握るだけで心を鎮めてくれたのが一本のギターでした。
ギターにあまり触らなくなったのは忙しさももちろんですが、いっしょに演奏をしてくれる友人が近くにいないことも大きな要因です。東京にいる頃は、何かあればいっしょにセッションをしてくれる友がいました。星空の下で、仲間うちのパーティーの席上で、心の奥底まで響くような弦の音をそうした友人と楽しんだものですが、こちらへ引っ越してからは残念ながらそうした音楽仲間とは巡り会えず、次第にギターから遠ざかっていたのです。
今度の休みには久しぶりに弦を張り替えてギターを弾いてみようかなと思いながら、正やんのビデオを見ています。
写真:東栄町 スター・フォーレスト御園にて
