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2006年07月25日

●満天の星を見ながら音楽を聴きたいなあ!

星を見るという行為と音楽を聴くという行為は、まったく異なるものでありながら、どこかでつながっているような気がします。それは恐らく、どちらも人間としての心の琴線に触れる行為であり、目で見る、耳で聴くという違いこそあれ、私たちの精神が求めている「心地よさ」を具現化する行為であるからなのでしょう。
私の仕事はプラネタリウムの解説ですが、その意味では満天の星を見上げながら美しい音楽に身を任せることのできるプラネタリウムは、よく考えられた「癒し」の空間なのだなあと、いつも思います。
精神的に疲れているときなど、私はときどき「瞑想」と称して(妄想ではありませんヨ)、部屋を真っ暗にして好きな音楽を何時間も聴いていることがありますが、そんな時、心の表面に積み重なっていた澱のようなものが少しずつ剥がれ落ち、精神がクリアーになっていくのを感じます。身の回りに生起する何気ないできごとや自然の移ろいが、愛しく新鮮に思えてくるのです。
実際の星空を見上げながらじっくり音楽を聴いたことは残念ながらありません。本当に疲れているときなど、そんな状況に身を任すことができれば、それは最高の癒しになると思います。つくりもののプラネタリウムと違い、目に映っているのは何十光年もの時間と空間を渡ってきた本物の星の光なのですから。
ただ、星を見るのは基本的には屋外であることから(天文台のドームの中で、という場合もありますが)、本格的に音楽を楽しむ環境を作り出すことはなかなか難しいものです。ラジカセを傍らに置いてCDを聴くぐらいはできますが、やっぱりもう少し良い音で聴きたいですよね。
全面ガラス張りドーム(曇り止め機構つき)で、ちょっと高級なオーディオセット完備、リクライニングチェア-装備、というような天文台があればいいなあ。この際、望遠鏡はあってもなくてもかまいません。でも、望遠鏡なしでは天文台とは言わないのかなあ。
光害がなく、視界抜群の場所にそんなドームを設置し、冷暖房完備のもとで、ちょっと高いお酒でも舐めつつ、好きな音楽を聴きながら満天の星空をリクライニングチェア-から見上げる・・・。
うーん。贅沢ですねえ。でも、堕落しているようにも思えます。いや、どうせ実現しないのだから、堕落でもなんでもいいのだ。
・・・閑話休題。
星を見るのにどんな音楽が良いかというテーマが、天文ファンの間でときおり話題になります。もちろん、個々それぞれ好きな音楽はさまざまですから、結局は自分の好みを開陳するだけという結果に終わってしまうのですが、ふたつだけ、私の大好きな曲を紹介させていただきます。
ひとつはモーリス・ラヴェルの「逝ける王女のためのパヴァーヌ」です。ラヴェルが当初、作曲したのはピアノ曲としてですが、後にオーケストラバージョンも作られています。いかにも深夜を連想させるこの曲を聴きながら夜空を見上げていると、時間と空間の流れが眼前に見えるような、そんな気にさせられます。いかにもフランス的な技巧を凝らし、不協和音に溢れたものが多いラヴェルの曲の中で、この曲だけは
ロマン主義を強く感じさせるものとなっています。
もうひとつは、これもポピュラーな曲ではありますが、ドビュッシーの「月の光」です。ところどころに散りばめられたピアノのフレーズが、月明りの中できらめく輝星、微星の輝きを連想させる名曲です。
 ボクはこんな曲が星見に合ってると思うヨ、という方がいましたら、ぜひ教えて下さいね。

(STAR LIGHT PARTY通信Vol.16掲載加筆訂正)

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コメント

こんばんは、
星を眺めながら音楽を聴きたいですね
私は、梅林公園で一人星見をするときは
音楽を鳴らしています。ガンガン掛けませんが
前に野犬に囲まれたことがあり、
怖い思いをしました。
誰かいるときは、しませんが、一人のときは
星にまつわる曲など、NHK宇宙や、アニメの
銀河英雄伝説、銀河鉄道物語、アニメで
星にちなんでものなど、聞いて、キャンプ用の
椅子に深く腰掛け、双眼鏡で眺めると
贅沢な気分になります

わたしの場合、音楽ではなくNHKラジオ深夜便。若い頃はオールナイトニッポンや唄うヘッドライトを聞いていたものですが、トシですかね。ヒトが静かに語る声が、独り深夜の山間部にいるときには落ち着けます。

実は最近は、星を見ながら音楽をあまり聴かなくなっています。おおのさんじゃありませんが、トシを取ったせいか、ただ静寂の中に身を置いて、風や草の匂いの中で夜空を見上げることが実際は多くなっています。
その一方で、満天の星空の下で心安らぐ音楽を聴きたいと思うのも事実。
要は、そのときの精神状態、というか気分によるものかもしれません。

深夜放送は、若い頃は私もよく聴きましたヨ。
中学から高校の頃かな。70年代後半から80年代、今から思えばいい時代でしたね。
って、こういうことを思うのもやっぱりトシのせい?

こんばんは、
音楽も良いですが、やはり、静寂の中
漆黒の中の星たちの光との出会いは
最高です。
風のそよぎ、木の葉の音に耳を傾ける
心は、自然を愛し人間を愛する心でしょうか

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