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2006年07月11日

●ファミスコ60S

東京の実家に置きっぱなしだったファミスコ60Sを、このたび、引き上げてきました。
ファミスコという名称を見て「おお!」と思った方は、それなりに天文歴の古い方です。天文界も一般もハレー彗星に狂奔している頃、オモチャメーカーとして知られていたトミーから突如、発売されました。
当時の価格は覚えていませんが、気合いを入れるほどのものではなかったと記憶しています。

famisco60s1.jpg

発売当初、口径60mm、焦点距離400mm、プラスチック鏡筒そのものを伸縮させてピント出しをするこの望遠鏡に対する評価は二分されるものでした。
いわゆる正当派天文オタクからは「あんなのただのオモチャだ。望遠鏡じゃない」とこきおろされましたが、一部好き者からは「この性能でこの低価格。レンズもED。これこそ名機だ」と、非常な評判となったのです。
発売の広告を見て、私はすぐに購入しました。軽い、小さい、手軽に持ち運べる、安い、この4点だけで買うに値すると思ったからです。

実際使用してみると、その性能は驚くべきものでした。EDレンズとはいえ、400mmですから、もちろん色はつきます。それでも、色収差も球面収差も非常に上手に補正され、眼視での使用にはほとんど影響は感じません。後に、直焦点での撮影にも多用され、写真性能も十分だったことが立証されています。

あんまり素晴らしいので、1年ほどファミスコを彗星捜索用に常用しました。当時は、バイクで観測に行くことも多かったので、軽くてコンパクトなファミスコが運搬にもってこいだったことももちろんですが、「オモチャ」と言われた望遠鏡で彗星を見つけ、世間をあっと言わせてみせるぜい!的な思いがあったのです。
結果として彗星は見つけられませんでしたが、ファミスコをカメラ三脚に載せて薄暮と黎明の夜空を探った幾つもの夜の記憶は未だに鮮明です。10等の星雲まで見ることができました。

トミーはその後、ファミスコの改良品とも言うべきBORGシリーズを世に問います。
私は1年間ほど、職場の上司からBORG100ED(プラスチック鏡筒)を借用させていただいていましたが、これも名機でした。B級品とのことでしたが、シャープな星像に不満は感じませんでした。

夜露の下で酷使した鏡筒は傷だらけですが、これから整備して、またちょくちょく使おうと考えています。

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コメント

こんばんは
ファミスコですか、良い性能見たいですね
私も、ミニボーグには観望会には重宝しています。
小さくて軽いので、安八でも持ち込んで
カンタンにセットアップできますので
お客さんに見てもらっています。
対象天体は、月やプレアデス、プレセペ
M31、金星なんかが対象です。
簡易赤道儀なので、追尾をしないことを
自転の説明のネタにしています
割と低い位置にセッティングできるので
子供さんは喜んでもらっています

ウチのファミスコも、機会があれば観望会で使ってみたいなあ。「こんなんで見えるんですか」なんてバカにされそうですけど。
プレアデスやプレセペはいい対象ですね。
今、考えているのは、藤橋で網状星雲を見てみたいなあということです。
10cm以上の口径であれば簡単に見えますが、ファミスコで見たい、というより、ファミスコに見せてあげたいのです。
網状星雲に限らず、基本的に東京近郊の光害から逃れることができなかったファミスコの現役時代に見せてあげることができなかった暗い対象を、そのレンズに映してあげたいと思うのです。

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